江戸時代から続く
山形鋳物工房、清光堂。

江戸時代後期に初代喜六が、
鋳造が盛んな街、山形市銅町において、
鋳物業を始めたことに端を発します。
以降その技術は代々伝承され、
現在は、九代目旺光と十代目琢実が
父祖の遺志を継ぎ、
用の美に満ちた茶の湯釜と鉄瓶の
専門工房として製作活動を
行っております。
日本の伝統文化を代表する茶道。
茶事を催すこと自体を
「釜を懸ける」と言いあらわすように、
お茶席において不動の位置を与えられた
道具が茶の湯釜です。
その存在感から釜は席中において
亭主の代理を務めるとまで云われ、
亭主が席を離れるときも
炉中に在し客の相手をします。
日本の伝統美、
山形鋳物の世界をお愉しみ下さい。

六十有余の工程を経て、ひとつひとつ丁寧に仕上げてゆきます。

清光堂は六人で手づくりの鉄瓶と茶の湯釜を専門に作る小さな工房です。
二週間に一度、型へ溶けた鉄の流し込みをし、それらが完成品になるまでに、だいたい二週間から一ヶ月掛かります。
そのため、大量生産は叶いませんが、すべてが手づくりで出来上がった鉄瓶や茶釜はとても繊細で表情豊か。それぞれが静かに呼吸しているようです。
そばに置いておくだけで、寛ぎと気持ちの安らぎを感じていただけることでしょう。

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鉄瓶 Iron Kettle鉄瓶 Iron Kettle

茶の湯釜を小ぶりに改良したのが鉄瓶の始まり。何世代にも引き継ぐことのできる耐久性を誇る、実用的で美しい伝統工芸品です。

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鋳造銀瓶 Casting Silver Kettle鋳造銀瓶 Casting Silver Kettle

純銀を溶かし、鋳造する高度な技法で製作した銀瓶。鋳肌、文様を鮮明に陽鋳し、重厚感のある稀少な銀瓶です。龍、唐獅子の目玉は純金象嵌しています。

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砂鉄瓶 Sand iron Kettle砂鉄瓶 Sand iron Kettle

材質の分子が細かく、とても硬い砂鉄で作られた鉄瓶です。砂鉄共蓋のため、余韻のある高音が響きわたります。

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釜と風炉 Tea pot and Sunken Hearth釜と風炉 Tea pot and Sunken Hearth

茶の湯に使用する茶釜と風炉。大陸から渡来した湯釜に起源を持ち、茶席で亭主の代役を務めるという重要な役割を持つ茶の湯釜はまさに鉄の芸術品です。

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IRONY

日本の伝統的工芸である鋳鉄の現代的表現としてプロダクトデザイナー黒川雅之氏がデザインし、清光堂が製作した作品です。

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